翼を広げて

この歳で登山をはじめ、すっかりはまり、ただのハイキングでは納得できなくなってその先へと進むブログです。

人生の転換期 3

雪山登山のギアというものに関しては全く無知でした。
なのにトレッキングのガイド君は実にかるーくお話してくれます。
「ジャケットが3枚かな、フリースのジャケットが3枚、防寒下着とか、雪山登山用の靴に、ズボン。ジーンズはだめだな、伸びちじみするのが動きやすいから。あと手袋も2枚重ねできるように。スリーピングバッグもみんなマイナス20度から30度のもの。」


・・・・・・へ??


マイナス20度の世界ってなんなのよ?。。。。。。
それから毎日アマゾンのギア探しがはじまりました。
カトマンズまでも飛行機の切符はもう購入してありました。ネパールについてからの費用も聞いてますから後はギアだけ。!
ところが、、、、登山靴、$500?!!!! なんという金額!!
ジャケット、$300 !!!!、スリーピングバッグ、$800!!!
んな馬鹿な?!!! 冗談じゃない。!!
全く、ちょっとスキーに行こうという値段とは比べられないものでした。
これらの商品を定価で購入していては旅費を大幅に超えてしかも登山家でない、しかもヒマラヤがネパールにあったことも知らなかったアメリカのおとぼけ者がこんな本格的ギアを集めてどうするのよ!と、そこはインターネットサーフの時間がたっぷりある隠居の身である私は、昼ハイキング、夜はネットサーフの毎日となりました。
おかげさまで、$500の靴を$180で探し出し(サイズが小さいので運よく在庫処分のものを見つけました。)ジャケットも、下着も探しまわった、かなり時間をかけて、、、。
最後のほうはもう買い物がいやになってしまうほど毎日買い物していたような気がします。
けれど、探しだせなかったのがスリーピングバッグ。。。。-20度というのがどうしても値段が高くなってしまう。


「ねえ、スリーピングバッグだけどうしても探しだせないんだけど、$800ってのがあるけど絶対そんなに出せない。」


すると簡単に 「心配しなくていいよ。カトマンズで買えばいい。足りないものはみんなここで売ってるから。」   (お前、もっと早く言えよ。。。。)


ま、これですべてギアも整ったということで、、、、


ところがここまできて大変な出来事がおきたのです。それはネパールの情勢。現在でもひきつずいていますがネパールの国境でインドがガソリンや物資の輸入を阻止してるという異常事態がありまして、穂台湾からの飛行機がキャンセルになったと。ええ、、、飛行機がキャンセルになる。。。
このことはガイド君から聞いてました。事態悪化のニュースはガイド君に入っていたお客が次々にキャンセルしたと聞いて私も焦って調べたところ案の定私の飛行機も運航停止になってる!!!調べないと教えてくれない中国の飛行機会社!!!
そこで、この飛行機をキャンセルして違う飛行機会社の切符を購入しようとしたら、キャンセルになっているわけではないと言う。ええ・・・・??停止とキャンセルはどう違うんだ???
チャイナ イースタンに言わせると、その日になったら停止処分が解けるかもしれないからキャンセルではないという。でも、その日にキャンセルになったら私はどうなるの??
「はい。その時点で新しい飛行機の切符を購入して下さい」
「そんな馬鹿な話ないでしょ、今キャンセルにして、違う飛行機会社の切符購入させてください。」
「いえ、キャンセルにはなってないので、それは出来ません。」


へ・・・・・?


まあ、なんて山アリ谷ありの旅行なのか・・・


「いや、キャンセル待ちしているあいだによその飛行機会社が売り切れになってしまうので、よその旅行会社から切符買います。」
「そうですか。そうしてください。」
「返金は?」
「キャンセルになったら、1,2、ヶ月して返金します。」


へ・・・・????


こんなやり取りがあって実際には私は非情に立腹していました。。。。。けれどこのあほな中国系の旅行会社相手に何を言っても話は通じず、おまけに応対がいい加減で、何回電話してもいい加減に扱われてしまいにはもう言うことありません。って言われてしまう。


結局同じ日に出るキャセイパシフィックを$400増しで買うことになりました。国を出る前から出費がかさんで、かさんですでに$1500はオーバーになってしまったのではないでしょうか?。。。


非情に高額な旅行になってしまいましたがこうして私の翼を広げて、ほぼ目をつぶったまま崖から飛び立つ旅がはじまったのです。


つずく