翼を広げて

この歳で登山をはじめ、すっかりはまり、ただのハイキングでは納得できなくなってその先へと進むブログです。

人生の転換期 2

一枚の写真とは、これ。

まあ、なんと美しい花なんでしょう!!!。しばらくこの花の写真を眺めてからコメントの欄に
「なんて美しい花なんでしょう!、天国に咲く花のようです。」とコメントしたら、この花の写真と撮影した当人からお友達リクエストがきました。。。
それで即お友達になったところ、しばらくして今度はメッセージが来たのです。
話しを聞けば、彼はネパールでトレッキングの会社を持ってて彼自身がガイドをしているそうで、この花はエベレストへ向かう途中に咲く花で標高の高い場所にしか咲かないのだそうです。
まさに天国に咲く花。。。。。


実はこの時はエベレストがネパールにあるという小学生知識も忘れていました。。。。(けけけ・・)
それにトレッキングってなに??? ヒマラヤとエベレストの関係さえ浮かばなかった。。。。
そんな薄い知識の私がメッセージを交換していくうちに彼と私のお友達関係が築かれていきました。
暇な私と暇を潰そうとしてるこの人は登山とは全く関係ない世間話をするようになり、国政の話にさかんになったり、冗談を交わすようになり、私がフェイスブックに近所の山にハイキングに行った写真を投稿するとそれがまた話題になったり。彼のサイトに載っている写真はどれも美しすぎて、だんだんとトレッキングがどんなものかわかってきて興味を持つようになりました。
そんな時に彼から、「10月にアルゼンチンの医者のトレッキングが入っているんだけど、貴女も参加しないか?」とのお誘いが。
「どこ行くの?」
「メラ ピーク」
「それってどこ??」
「6480mの雪山」
「6000mって高くない??」
「ヒマラヤでは一番簡単に登れるピークだよ。二人より三人の方がいいんだ。おいでよ。」
「あんた、軽く言ってるけど近所のコーヒーショップ行くんじゃないんだから簡単に「あ、いいね!行くわ」なんてわけにいかないでしょ!。」
「なんで、おいでよ!楽しいよ。」


こんな会話が数日つずきました。
実はこの坊主35歳の小僧で、小僧のわりには自国愛が強く、頭よくて、英語も十分通じるし、話題性も優れていて、口説くのも上手い。さすが商売人と言いたいがどうやら商売で誘っているわけではなくて本当に私に参加してもらいたい様子。それはアルゼンチンの医者という人の英語が少し片言であるせいで、おしゃべりする相手が欲しかったのか?。


始めのうちは私も「何馬鹿なこと言ってるんじゃ!。」と思っていたけれど、これがこの小僧毎日ヒマラヤの美しい写真を送ってくるようになった。。。どれも涙が出るほど美しすぎ。・・・・
丁度その時、離婚で手放すことになったユタ州にある家が売れた。
そのタイミングたるや、、、


「もしも、行けるとしても6000mって私にゃ無理じゃない??」
「大丈夫、大丈夫!。一週間に6-7時間のハイキングを3日していればいいよ。」


(6-7時間って長くないかい?。。。)


それで、とんとんといつの間にかヒマラヤトレッキング行きが決定したのでした。


さて、ここで決まったものの私、雪山なんか登ったことないし、写真で見るだけの世界で、スキーはしたことあるけどリフトってもんがあって、大抵宿泊は素敵なロッジ!。
けれど、よくよく話を聞いていると「トイレは外にあるところが数箇所。」「シャワーはバケツ半分の熱湯を薄めて浴びて6ドル」「部屋の壁は薄い板一枚だから隣の音が全部聞こえるんだ。」「布団はあるけどスリーピングバッグでねて、電気ないから懐中電灯。」


・・・・・・なんじゃそれ、、、。
それにギアをそろえなくてはいけないという大変な落とし穴が待っていたのでした。!!!。


つずく・・・